当実行委員会に対し脅迫メールを送ったとして、警視庁が12月5日、兵庫県の会社員を脅迫容疑で逮捕したと発表したことが報じられています。
報道によると、容疑者はメールを送信したことを認めており、被害届を提出していた当実行委員会としては、今回の逮捕について、大変安堵しております。
この逮捕が、脅迫行為の抑止力につながることを心から願っております。
この間、何が起きていたのかーー。
表現の不自由展・東京実行委員会に対し、2021年6〜7月にかけて2ヶ月間、妨害、脅迫メールが続きましたので、弁護士とともに警察に被害届を出しました。
その中には以下のような「脅迫メール」がありました。
「お前らのなかで死人がでても不思議ではない!!!
陛下を侮辱したなら返り刃の一振は浴びてもおかしくはない!!!
のうのうと生き延びて表歩こうとしてんじゃねえぞ!!!」
「ドタマの毛ひっぱりまわして海にでも叩きこんでやりたい連中!!!
東京でやるなら隅田川にでもほりこんだろか!!!」
さらに、固有名詞も出して、女性侮蔑の形容を加えたりしていたこともありました。
これら私たちを脅すメールは、実際、何をされるかわからないという恐怖心を覚えましたし、理不尽なものだと感じました。
被害届は被害者ばかりにリスクがあってなかなかしんどいですが、私たちが被害届を出した理由は、匿名で、被害者ばかりがリスクを負うような脅迫行為をする人たちを見逃していては、また同じことが繰り返される、という思いでした。
今回、被害届を出してこそ捜査が進み、逮捕までいったのでしょう。
こうした脅迫で表現の自由を封じ込めようとすることについて、多くの人が考えるきっかけになればいいと思います。
それでこそ脅迫をやめさせる抑止力につながるのではないでしょうか。
[追記]
一部報道では 「主催者に抗議の電話やメールが殺到した」というものがありますが、東京では電話やメールは殺到まではしていません。むしろそれを上回る励ましや応援のメールが多かったことが事実です。
現在も実行委員会は開催準備を進めています。
引き続き、関心と応援をよろしくお願いします。
2021年12月6日
表現の不自由展・東京実行委員会